常に新鮮であるべきもの・・・・ベッドリネンへのヒント

ご存知でしたか? インフルエンザや風邪で病気になった人は、ベッドに十分注意が必要で、ベッドリネンをより頻繁に交換しなければなりません。この場合、通常の2週間から最長3週間の頻度を、毎週に変更してください。そしてできれば60℃のお湯で洗濯してください。
下記のヒントを参考に、健康の維持に気を付けてみてはいかがでしょう!

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居心地の良い夜のための最適な寝具の手入れ

私たちは平均して1日の3分の1をベッドで過ごします。 ベッドは、私たちにとってリラックスした読書時間、くつろいだ朝食、気持ちの良い昼寝はもとより、何より当然快適な睡眠のための個人的な特別ゾーンといえます。十分に眠るにふさわしい私たちの個人的な健康ゾーンです。長時間寝ている間に、私たちは多くの痕跡をベッドに残します。従って必要な衛生管理を怠ってはいけません。

私たちは、毎晩発汗によって約500ccの水分を失います。 汗は多くの細菌を引き付けるだけでなく、カビの繁殖に理想的な条件にもなります。 加えて、私たちは睡眠中に多くの小さな皮膚細胞を失い、それはダニに最適な食料を提供することになります。 夜中に寝具、シーツ、マットレス内で快適に過ごしているこれらの小さな微生物は、早かれ遅かれアレルギーや呼吸器系に問題を引き起こす原因となる可能性があります。それ故に、定期的なベッドリネンの洗濯は必要不可欠です。

もちろん毎日ではありませんが、2〜4週間ごとに寝具を清潔な状態にしなければなりません。洗濯の周期性に関しては、個人の必要性が最も重要な要素となります。夜に汗を沢山かく人は、ベッドリネンを毎週交換する必要があります。これは、ハウスダストアレルギーで悩んでいる人、裸で眠る人、ふわふわした毛で覆われたペットと一緒にベッドで寝る愛好家にも当てはまります。一般的な習慣に加えて、季節も洗濯のサイクルに重要な役割を果たします。すなわち夏の暑い夜のあとは、涼しい月よりも頻繁に洗濯が必要になります。

ベッドリネンの素材も、お手入れの際に考慮する必要があります。通常、ベッドリネンの素材であるコットンや合成繊維に加えて、個々に利点があるその他多くの織物があります。たとえばジャージーとレンフォルセ布地のカバーは夏に向いています。織物繊維は手入れが簡単で温度調節もでき、吸収性にも優れています。対照的に、ビーバー(厚手のラシャ地)やフランネル(フラノ地)のベッドリネンは冬に最適です。これらの生地の表面は起毛しているために見た目も心地よく柔らかであるばかりでなく、より以上に暖かいです。シアサッカー織りのベッドリネンは、季節を問わず一年中使用できます。 これはクレープ織り(ちりめん織り)のような表面構造により、布地が直接肌に触れることなく、良好な空気の流れを確保できます。サテン、リネン、シルクのカバー類は、より贅沢で特別な素材に入ります。これらの生地は上品に見えて、肌に優しく、通気性があり、湿気も調節します。特にシルクは、アレルギー症で悩んでいる人には理想的です。またこれらの特別な布地は、アレルギーを発症しにくく、ダニ、微生物、バクテリアを撃退する効力があります。

一般的に95℃での高温洗浄は、感染病やひどい汚れなどに対してのみ利用される稀なケースとして考慮されるべきです。最も丈夫な素材でさえ高温には影響を受けます。コットン、合成繊維、ジャージー、そしてレンフォルセのベッドリネンは、60℃の温度で容易に洗濯ができます。一方、サテン、リネン、シルクは、最高40℃の温度しか耐えられません。しかし、これらの繊維は本質的に抗菌効果があるため、高温でのクリーニングはまったく必要ありません。これらの繊細な繊維は、高温と同様に高速回転にも耐えることができません。手入れが簡単な綿生地の場合は、高回転でも問題はありません。

洗浄サイクルが正しく設定されている場合は、あとは適切な洗剤だけが必要です。基本原則として、通常の色物用洗濯洗剤は非常に良い選択です。それは、ほとんどすべての温度に有効であり、多くの洗濯物に適しています。しかし、シルクやウールなどのより繊細な素材は通常の洗剤によって損傷を受ける可能性があります。したがって、それらに対しては、酵素、化学石鹸、添加剤を含まない、特別な刺激の少ない洗剤をお勧めします。布地柔軟剤の使用も控えめに使用する必要があります。なぜなら、ベッドリネンの吸収性を低下させ、頭痛や睡眠妨害にも繋がる香料が含まれていることが多くあるからです。柔軟剤の変わりに酢を使用することもできます。それは、平均的な繊細な肌触り感を作り出し、その匂いは濯ぎの段階で消えてしまいます。同時に、洗濯物にコーンスターチ(デンプン糊)を使用すると特別な弾力感と洗いたてのフレシュ感を確実にします。もし60℃以下の温度で寝具を洗濯する場合は、時には衛生的に効力のある洗剤を使用する必要があります。特別な添加剤は、高温での洗濯より以上に、30または40°Cで取り除くのが難しいバクテリアや細菌をベッドリネンから除去してくれます。

一般的に、ベッドリネンの最適なクリーニングのためには、事前に裏返しにすることをお勧めします。これにより、内側の小さな綿毛などが洗い流され易くなります。さらに、色落ちもなく長く元の色を保ちます。素材をできるだけ保護するために、ベッドリネンは他の衣類とは別に洗う必要があります。そうすれば、靴下やその他の小物衣類はシーツやカバーに巻き込まれることはありません。洗濯後、洗濯物は新鮮な空気の中で最もよく乾きます。

シーツやカバーに加えて、枕、毛布、マットレスも清潔に保つ必要があります。睡眠後の数分間の寝具への通気は、マットレスの湿気も防ぎます。枕と毛布は毎日軽く叩いたり振ったりして通気する必要があります。天然繊維で作られた寝具は、それ自身自浄作用があります。その繊維に酸素が触れると、繊維質が開き、閉じ込められていた不純物が簡単に振り落とされます。全てが清潔になっていると、遥かに快適に感じることでしょう。夜になって、新鮮なそして香り良いベッドに心地よく横になる感覚は、他に勝るものはありません。

良い睡眠で、健康を維持しましょう!